検査について

ハイデルベルグレチナトモグラフII

緑内障診断時に用いる装置です。一般に緑内障では視野障害が出現 する前に緑内障性視神経形態異常がおこるといわれています。しかし、視神経 は様々な個人差があって、緑内障性かどうかの判断が困難な場合もよくあるこ とも事実です。
そこで、他覚的に視神経乳頭形状を測定する装置として開発さ れたものです。
共焦点レーザー走査型検眼鏡をベースとして、コンピューター 制御により、焦点を少しずつずらしながら視神経の光学的断層を得、それを立 体的に再構築することにより、視神経乳頭形態の3次元的情報を得る装置です。
これには緑内障判定プログラム(Moorfields classification)が付属しており自 動診断が可能です。

HRTIIの所見です。

緑内障の患者さんの視神経の写真です。矢印の所が萎縮して神経が薄くなった所です。

これはHRTIIのコンピューターによる正面からみた解析写真です。丸で囲まれたところが、視神経です。白く抜けているところが、視神経が萎縮し薄くなっている所です。

前の写真をさらに斜めから見たようにコンピューターで映像を解析し直した写真です。斜めから見ているのが判ります。

さらに斜めから見た写真です。

完全に真横から見た写真です。このように、すべての方向から見たように、コンピューターで画像を自由に作る事ができます。緑内障の経過観察には欠かせない検査です。